【私のレシピ作りのモットー】紆余曲折を経て、気を付けるようになったこと

「がんばりすぎず、でもちゃんときれいになる」そんな思いを胸に、私はこのブログを始めました。このブログでは、主に美肌や健康に役立つ情報、私の体験談や商品レビュー、そしてレシピを紹介しています。

レシピは普段の野菜や調味料で、素材の味を生かしたシンプルなものが中心です。身体にもお財布にもやさしくて、無理なく続けられるものにしたかったから。

しかし、今でこそ当たり前のこのモットーですが、ここに行き着くまでには、私なりの紆余曲折がありました。

本題の前に、なぜ私がレシピを作るようになったのか、というところからお話していきたいと思います。

私が本格的に健康を意識し始めたのは、妊娠糖尿病になったことがきっかけです。妊娠中は糖質制限と分食でなんとか乗り切りましたが、ご飯が存分に食べられなかった生活は本当に辛かった……。産後血糖値は戻ったものの、妊娠糖尿病になった人はそうでなかった人の約7倍も将来糖尿病になりやすいという統計データがあるため、なかなか糖質制限の呪縛を解くことができず、食事を楽しめない生活が続いていました。(ただし、私は妊娠糖尿病を糖質制限で(自己管理のみで)乗り切ったことについては後悔していません。むしろよかったと思っています)

そんなとき、「植物性食品だけを食べ、植物性であっても脂質は極力減らす」という海外の食事法を知りました。その食べ方は糖質ではなく脂質こそが糖尿病の原因で、糖質は思いっきり食べるのに、糖尿病を寛解させた人がたくさんいる食事法でした。

―ご飯をたくさん食べてもいいなんて、なんて魅力的なんだろう―この食事法に基づいたレシピは国内にあまりなかったこともあり、レシピ作りに没頭する日々が始まりました。それに加え、元々甘いものが好きな私。罪悪感なく思いっきり食べられるお菓子を作ろうとお菓子作りにも精を出すようになりました。そのうちにSNSやレシピ投稿サイトにも投稿するようになりました。

そんな中での試行錯誤を経て、今では以下の5つを自分のレシピ作りのモットーにするようになりました。ポイントごとに書いていきたいと思います。

身近な材料を使って作る

言い換えれば、特別な材料を使わない、ということです。私は元々海外のレシピを参考にしていたこともあり、最初の頃は通販でしか買えないような材料ばかり使っていました。でも、毎日のことなのに、自分の身近にない、特別な材料がなければ食生活が成り立たないのは、ちょっと違うんじゃないかなと思うようになりました。今では、たまにそういう材料を使うこともありますが、基本的にはスーパーで手に入るような材料でレシピを作っています。

できるだけ簡単な調理法で作る

ずっと家の中にいたときは料理にかけられる時間がたっぷりありましたが、今は外に出るようになり、忙しい毎日を送っています。そんな環境の変化から、自然と、手をかけなくても美味しくて満足感のある料理を作ることを心がけるようになりました。手をかけすぎないというのは、その素材がもつ本来の味わいをそのまま味わえるということ。元々シンプルなものが好きで、素材の味を大切にしたい私には心地よい方法なんです。

「作品」ではなく「料理」を作る

最初の頃は特に、他の誰も考えたことのないレシピを作ることに全精力を注いでいました。今振り返れば、すごく大変なことをしていたと思います。このおかげで自分の技術や知識が鍛えられた部分は大きいですが。この頃は「これでいいのか」という正解も見えづらく、美味しいかどうか、というよりもできるかどうか(作れるかどうか)に志向が偏っていました。今では一度作ってできたらおしまいな「作品」ではなく、何度も繰り返し作りたくなるような「料理」を作ることを大事にしています。手間暇かけて美しいお菓子や料理を作っても美味しくなければがっかりしちゃいますよね。

家族が気に入るものを作る

「できるだけヘルシーなものが作りたい」最初はそう考えて食材を限定したり、甘味料や油を控えめにしたりして様々な料理やお菓子を作っていましたが、せっかく作っても家族(特にこども)が食べてくれないことがしばしばありました。極端な話、ヘルシーだけど美味しくないものだったら誰でも作れるんですよね。多少ヘルシーさは欠いたとしても、家族が「美味しい!」と喜んで食べてくれることが1番。「こうじゃなきゃダメ!」「これは食べちゃダメ!」というガッチガチに固まった思考から、家族の好みに合わせて柔軟に料理を作るようになりました。私もこどもの頃は、母が即席で作ってくれるオーロラソースで食べるスティックきゅうりが大好きだったな。

自分を大切にして作る

言い換えれば、無理をしない、ということです。元々自分のためにレシピを作っていたのに、気づけば人のウケを気にするようになっていました。お菓子のレシピもたくさん作り、それはそれで楽しく充実していたけれど、そもそも私にはそんなにお菓子が必要じゃなかった。別に誰からも命令されたわけではないけれど、気づけばレシピ作りのために心も身体も無理をするようになっていました。自分が作りたいものを、ゆるやかに、自分の心地よいペースで作りたい。誰かのウケを気にすることなく、自分が心からいいと思うものを出していきたい。そんな風に考えるようになりました。

回り道をしたけれど、今、私はかつての私とはちょっと違うところにいて、ようやく自分のやりたかったことを形にできる気がしています。「これとそれとあれは使いません!」というこだわりがいくつもあり、強く徹底したテーマはわかりやすくて一見安心だし心惹かれるけれど、実際の生活を考えるとちょっとリスキーで、精神的にもストレスになりがちです。良くいえばおおらか、悪くいえばおおざっぱな私にはなじみません。そしてきっと、そんなレシピ作りはつまらない。

私が作りたいのは、身近な材料で、簡単で、こどもも食べてくれて、繰り返し作りたくなるもの。自分の生活の延長線上にのびやかに広がっていくレシピ達を、同じような思いを持っていらっしゃる方にお届けできたらと思っています。

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